一を聞いて…。
昨日のネットニュースの記事ですが、
君たちが学校で行うSSHの参考にもなるので、
以下の記事に時間がある時に目を通してください。
今ない仕事取材班【現代ビジネス(講談社)】2020.08.17
「日本の10代の天才たちが「ものスゴい研究」で世界を驚かせている…!」
将来、「自由研究投資家」も出てくる?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74770
さて、なぜ今日はこの記事から始まったのでしょうか。
いま、君たちに求められている力は、
“ 一を聞いて十を知る ”
物事の一端を聞いただけで、その全体を理解するほど、
聡明である。
または、物事の一端を聞いて、その全体像を理解すること。
といった意味の言葉です。
この言葉も元をたどると論語にいきつきます。
(論語三巻 公冶長第五)
君たちは経験によって成長したかと問われると、
最近の君たちの様子では、気づきはあったかもしれないが、
成長したとは言い難いと感じています。
一を聞くことはできても、その次の行動や発想がないために
物事が前に進みません。
残念ながら、君たちは今も前には進んではいませんよ。
普段の君たちは、言葉そのものを受け取るだけで、
その背景や意味といったことを付け加えることが、
大変苦手です。全員とまでは言いませんが、
“ 一聞いて一をしっかりと理解する ” という人が、
何人いるのか、疑問に思うこともあります。
せめて、 “ 一を聞いたら二か三は自分で考えて行動する ”
と言いたいところですが、
この記事に登場する10代は違うようですよ。
“ 一を聞いて新たな一を知る ”
以前は、“ 0から1を生み出す ”という言葉もありました。
何もないところから、新しいものを作り出す。
しかし、現在ではインターネットの普及、情報の過多により、
日常における情報が “ 0 ” ということはほぼ無いと思われます。
(いやいや、調べればまだまだありますよって言われると思いますが…)
しかし、自分が興味を持ったことについて、
とことん調べ、誰も行き着かなかった発見を手にする人が増えている。
しかも、普通の10代にその広がりが見られる。
これってすごいと思いませんか。
自分で調べ、気づきを得て、疑問は調査や実験を行い、
その結果から新たな気づきを得る。
そんな繰り返しから、新たな発見を見出し、
それが自分の人生を切り開く力となる。
気づきを得たのであれば、それが君たちの力となり、
新たな道に進む力となれば良いと思いますが、
そう上手くはいかないものです。
でも、ここで気づく人が出れば、また変わるかもしれません。
そのサポートをするのが大人の役割で、
チャレンジするのが10代の役割。
どんなチャレンジをするのか、
何が求められているのか、ちゃんと考えてみましょうね。