大村高校サッカー部

反復練習と脳
肉体的なスキルを上げるには
何度も何度も繰り返し運動を行う
「練習」が必要不可欠です。

私たちの脳には、
灰白質と白質という2つの神経線維が
存在します。

灰白質は信号や感覚刺激を
神経細胞まで届けるという、
脳の中での情報処理を担当します。

一方で白質の大部分は
脂肪繊維と神経線維です。

体を動かすためには、
情報は、灰白質から脊椎を通って
全身の筋肉に送られる必要があります。

このとき、情報は軸索と呼ばれる
神経線維の鎖を通ります。

白質の中に存在する軸索は
ミエリンと呼ばれる脂肪性の物質に
包まれていますが、練習を繰り返すと、
このカバーの部分が太くなります。

ここが大切です‼︎

ミエリンと呼ばれるカバーの部分が太くなると、
体を動かす情報、電気信号が
より速く通過することができるようになり、
運動をより正確に、より素早くできるようになる
ということなんです。

なぜ反復して練習を繰り返す必要があるのか。

運動は、筋肉を鍛えていて、
筋肉が発達すれば運動ができるようになると
思われがちですが、
筋肉が運動を覚えることはありません。

運動を学習することによって、
脳から情報として送られる電気信号が
より速く到達できる道が作られるから
より正確に、より素早く筋肉を
動かせるようになるのです。

そして大切なのは、
練習の「質」と「効果的かどうか」ということ。

この時、効果的な練習とは、
「継続的に集中して行うもの」
「弱点・要点にターゲットを絞ったもの」
を意味します。

ゆっくりと動く練習から、
徐々にスピードを上げていくことで、
より正確に行為を行えるようになります。

また、
休憩を挟みながら頻繁に練習を行うことも、
多くの一流パフォーマーが行っています。

多くのトップアスリートは
週50~60時間を自分の本職に関連した
アクティビティーに費やしていることが
研究によって明らかになっています。

そこまでの時間を、今の君たちが生み出す事は
難しいかもしれませんが、トップになろうと思えば
そのくらいの時間を必要とするという事です。

いったん肉体的な動きを確立させることができれば、
その後は「考えるだけの練習」でも
スキルを増強してくことが可能であると、
研究によって示されています。

「効果的な練習」こそが、
私たちが持つ限界を押し上げ、
より高いレベルの技術を達成したり、
潜在能力を最大化するために必要となります。

この前やりましたが、試合だって、
より効果的なトレーニングにするためには、
弱点・要点にターゲットを絞ったトレーニングが
大切です。

これを忘れず、
自分たちでメニューを組んでみてください。
それでは、頑張って!