大村高校サッカー部

“ 投げる ” と “ 蹴る ”
“ 投げる ” と “ 蹴る ”

この2つに共通点はあるのでしょうか。

今日のトレーニング途中、
江川卓さん(プロ野球解説者)が
斎藤佑樹投手のピッチングを見た後に
言っていた感想を思い出しました。

プロのピッチャーは、
100回投げれば100回同じところに足をつく。
しかし、齋藤投手は10回投げると
そのうち何回かバランスを崩している。
でも、ボールは狙ったところに行く。
“ 持ってる ” としか言いようがないですね。

こんな感じのコメントだったと思います。

では、蹴る動作について考えた場合はどうでしょう。
振り返りのノートには、

「パスミスが多かった。
 基礎練習をしっかりと行い、反復練習をしたい。」

こんな事が多く書いてあります。
でも、意識した練習や反復練習だけで
本当に改善するでしょうか。

今日のトレーニングでわかったように、
反復練習だけをしてもうまくはいきません。
だって、正確な動作を維持できないから。

プロ野球選手でありながら、
正確な動作がまだ身についていなかった齋藤投手。
ふつうのピッチャーよりも
高い技術を持っていたのでしょう。
だから、勝つことができたし、プロになれた。
しかし、筋力や筋持久力については、
課題があったのかもしれません。

そう考えると、技術だけを追うのではなく、
ひとつの動作に必要となる
技術、筋力、持久力、柔軟性や正確性
といった動作を構成する要素全てに目を向け、
単に反復するというのではなく、
正確にボールを捉えるために、
ぶれない体幹、筋力を作り上げる!
というのも解決策のひとつとなると思います。

プロ野球では、
あまり良い結果を残せていない斎藤投手も、
高い技術だけでなく、他の可能性を模索することで、
より素晴らしい投手になれるのかもしれません。

君たちも普段と違った視点で考えると
もっと大きな可能性を発見するかもしれません。
単にプレーを振り返るだけでなく、
もっと細かくいろんな視点で自分のプレーを
振り返りましょう。
成長するヒントが必ず転がっていますよ。