大村高校サッカー部

声を出す、意味って何?
今日は、走るフォームをつくる中で、
声を出すところから全員が揃うようにやりました。
普段意識してやらせることはあまりないですが、
声を出す意味とは何でしょう。

1つ目。
まず、サッカーでもバスケでも、
自分の位置や意志の伝達には、声が欠かせません。
「私はここにいる。今、パスちょうだい!」
相手と対峙し、常に状況が変わるサッカーでは、
頭で考えているでしょうが、
実際に選手間でやり取りするのは声です。
複雑な場面になればなるほど、
声がなければチームは機能しません。

2つ目。
大きな声を出すことは、神経による運動能力抑制を外し、
自分の持てる力を出し切るときに有効です。
これは、陸上の投てき選手や
剣道、空手の選手が実践しています。
科学的には、声を出す際には息を吐きます。
息を吐くと自然と肋骨が下がり、
体感を安定させるために重要な腹圧が増します。
この効果により、力を発揮できると言われます。
体力的にキツいときにも、声を出して走り出すことで、
一歩目がスムーズに踏み出せることもあります。

3つ目。
最後の1つは、自分たちの声によりやる気を起こす!
精神的な効果です。
「俺たちなら出来る!」「守備を頑張ろう‼」
など、ポジティブな声を掛け合うことで、
やる気、集中力を引き出し、意識に刷り込むことで
自分を勇気づけ、適度なリラックス感を生むことが狙いです。
言わば、自己暗示です。
ポジティブに声掛けをすることは、より効果を生み出します。

ネガティブになったり、気持ちが後ろ向きになったとき、
チームとして下を向いているとき、頑張らないといけないとき、
色んな場面で、声を出すこともテクニックです。
みんなで掛ける声も技術の一つになると思います。

習慣化するまでは大変かもしれませんが、
いつでもどこでも、恥ずかしがらず、
いつもと同じように大きな声を出せる。
自分たちがやってきたことに対する自信と
勝負に対する強い気持ちを、声で表現できるようになると
これまでとは違ったことが出来るようになると思いますよ。