「 魚 」が欲しいですか?
意味がわかんないタイトルでしょう。
授人以魚 不如授人以漁
老子
人に授けるに魚を以てするは、
人に授けるに漁を以てするに如かず
と読みます。
人に魚を授けることは、
漁の仕方を教えるに及ばない。
ということです。つまり、
人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、
釣り方を教えれば一生食べていける。
と言っているのです。
君たちは、魚をもらう方を選びますか?
それとも、魚の捕り方を教えてもらいますか?
私は、魚の捕り方は教えても、
決して魚を与えることはしません。
「魚」が今すぐ欲しい時もあります。
今日食べるものが無い。
今日住むところが無い。
となれば、とにかく「魚」が欲しい。
しかし、
その後も魚を「くれる」ことを待っていても、
いつまで経っても何もくれない…、
かもしれないわけですから、
自分で魚を捕りに行くすべを知らなければなりません。
また、魚の捕り方を教えて貰ったからといって
魚がすぐ捕れるようになるわけではありません。
自分で魚を捕れない間は援助が必要でしょう。
しかし、
いつか「自分で」魚をとれるようになることが大切です。
ですから援助する側も、その時だけの援助では無く、
その後の自立を促すようにする。
今、おぼれている人に泳ぎ方を教えるのは
ナンセンスですから、そこは手をさしのべる。
しかし、
助けたあとに泳ぎ方を教えないと
同じ事が繰り返されるかもしれません。
だからこそ、この高校生の時期が
大切なのではないでしょうか。
今、魚が欲しいと思っているかもしれません。
しかし、魚の捕り方はどうすればいいのか、
そこを学ばないといけないのです。
学ぶ場所は、教室であり、グラウンドであり、
高校生として過ごす時間の全てです。
独り立ちするための準備をするのが、高校生。
高校で学んだ方法をもとに、
自分の専門性を高めるのが、大学生。
高校、大学での学びを基礎に、
さらに発展させ、社会に貢献するのが、社会人。
今学ぶべきは、学び方です。
それができれば、
いつでも魚を捕ることができます。
まずは、
どうすれば新たな力を身につけられるか。
自分の課題を解決することが大切ですよ。
何度失敗しても、
必ず次の一歩を踏み出しましょう。