自利利他
仏教の世界には
「自利利他」
という言葉があります。
「自利利他」という言葉は、
自分の幸せは他人の幸せである
という意味です。
「ありがとう」
と言って感謝できることは
自分の幸せになります。
さらに、
「ありがとう」と言われた人は、
喜んでもらってよかった
と幸せになることができます。
今日、体育祭が無事終了しました。
こんな経験、私は初めてだと思いますが、
3年生の多くの人が終わった後に、
「ありがとうございました。」
と言ってくれました。
体育祭ができてよかった。
苦労したけど、
みんなで頑張って楽しかった。
久々に行事ができて良かった。
コロナで不安もあったけど、
無事に終われて良かった。
いろんな感情があったのかもしれません。
それでも、笑顔でありがとうと言われると、
準備した私たちもやって良かったと思います。
毎年、当たり前と思っていた学校行事。
修学旅行が無くなった3年生は、
当たり前と思っていることが、
当たり前にできることの有り難さを
知っているのかもしれません。
「ありがとう」は、
漢字で書く「有難う」が由来となっています。
有難うという言葉は、
「有る」ことが「難しい」と書きます。
つまり、そんなに簡単には起こらない、
滅多にないことという意味になります。
ちょっとしたことですが、
感謝の気持ちを持って、
「ありがとう」を伝えれる3年生。
言葉に出すことで相手に感謝の気持ちを
伝えられるだけではなく、
相手も自分も気持ちよく過ごすことができます。
ぜひその由来や意味を踏まえたうえで、
「当たり前」と思わずに、
すべてのことに感謝する気持ちを持って
過ごしていきましょう。
「ありがとう」と言って感謝できることは
自分の幸せ。
「ありがとう」と言われた人も、
喜んでもらって幸せなんですよ。