初心…、慣れ…。
“ 初心忘るべからず ”
という言葉を考え出したのは世阿弥です。
彼が言った “ 初心 ” とは、
初めての時のことではなく、
“ 新鮮な心 ” という意味だそうです。
世阿弥がいう “ 初心 ”というものは、
どの年齢にも、どの修練段階にも、
それぞれにあると言っています。
今日の1年生。
もう入学当初の気持ちは忘れてますね。
高校入学し、新鮮な心を持って始めた部活動も、
完全に慣れてしまっています。
また、「右へならえ」をしておけば、
自分の責任はなくなるから、
なにか注意を受けてもみんなが同じなんで、
アイツも同じ、自分だけではない…。
と思えて、安心するんでしょうね。
「 慣れだれ崩れ = 去れ 」といったのは劇団四季
「 慣れることに慣れるな」といったのは渋沢栄一
「 初心忘るべからず」といったのは世阿弥
表現は違えど、同じことを言っています。
今日の様子では、“ 慣れ ” の段階を通り過ぎ、
“ だれ ” まで来ているのではないでしょうか。
踏みとどまるのか、もう戻れなくなるのか。
2年生は、今が伸び盛り。
1年生は、完全に伸び悩み。
ここに3年生が入ってきて、9月からの試合を戦います。
試合を通して勝負できる人は、何人いるでしょう。
選手権に向かって、気持ち新たに
取り組んでほしいものです。